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『金色のガッシュ!!(7)』平成最高の激熱バディもの漫画の感想(ネタバレ注意)

 

ついにウマゴンが活躍する7巻です。(前巻のレビューはこちら

非常に厳しい1000年前の魔物との戦いの中で、ついにウマゴンが人間のパートナーを見つけて戦えるようになったり、リィエン・ウォンレイペアも戦いに駆け付けたりと、いよいよメイン級キャラクターが出揃ってきていて、更にはついにロードことゾフィスが清麿・ガッシュの前に現れて、石板編もだいぶ佳境に差し掛かってきたという感じがしますね。

また、レイラのようにパートナーの人間の心を操って戦うことに疑問を覚える1000年前の魔物もいて、考えてみれば当たり前なのですが1000年前の魔物も一枚岩ではないことが明らかになってきます。

清麿・ガッシュペアとその仲間、そして1000年の魔物たちという戦いの中に現れた異分子がどう戦いに影響してくるのかにも注目ですね。

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本作の概要

想像以上に厳しい1000年前の魔物との戦いに、レイラに促される形でいったん退却することにした清麿・ガッシュペアの仲間たち。

しかし、ティオに赤い本を託して清麿・ガッシュペアは殿を務めます。

それで危機的状況に追い込まれる清麿とガッシュですが、パートナーを連れてきたウマゴンによって危機を脱します。

その後、清麿とガッシュもいったんティオたちの元に続き、ナゾナゾ博士とも合流して体勢を立て直します。

そして、ロードの城に再突入して1000年前の魔物との戦いが再開されます。

本作の見所

本当のパートナー

1000年前の魔物は無条件でロードことゾフィスの配下で、従っているものだと思われましたが、レイラという魔物はそんな1000年前の魔物たちに反旗を翻します。

「やっぱりダメね、こんな人間と心が通じ合ってない状態じゃ・・。本当のパートナーにならなきゃ、真の力は出ないのに・・」

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(「金色のガッシュ!!」120話より)

心を操って本と適合する人間をパートナーにすることに疑問を覚えているレイラは、清麿・ガッシュたちを逃がすためにリスクを顧みずに仲間であるはずの1000年前の魔物たちに攻撃するレイラ。

しかし、むしろそんなレイラを一人残して逃げることはできないと、清麿・ガッシュペアのみ残ることになってしまったのは皮肉ですよね。

「しっかり見てた? アルベール! あれが真のパートナーよ! お願い。心の呪縛をやぶって・・。どんな状態でも、再びパートナーを持てたのよ・・。こんな操り人形のような関係で終わらないで・・」

魔物の王様を巡る戦いにおいて命とイコールである本を信頼する仲間であるティオに預けてその場に残る清麿・ガッシュを見て、そこに真のパートナーの姿を見たレイラは心を操られているアルベールに語り掛けます。

清麿・ガッシュのように強い激情に駆られたような反応ではありませんが、心を操られている人間のパートナーに強い不満を持っていて、そんなやり方を間違っていると言うレイナ。

敵の中にいたこの異分子が今後どのように動くのかにも注目ですね。

ウマゴンのパートナー

ウマゴンの初登場は3巻。

その後かなりの長期間人間のパートナーがいない状態で、仲間というよりペットの立ち位置みたいになってしまっていましたが、今巻でついに人間のパートナーであるサンビームを引き連れて清麿・ガッシュのピンチに颯爽と登場しました。

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(「金色のガッシュ!!」121話より)

実はウマゴンは戦いが本当に嫌いな魔物で、だからこそ大好きなガッシュを戦わせる清麿にだけ懐かなかったようです。

しかし、それを察した上でウマゴンを逃がそうとする清麿を見て、既に出会っていた本のパートナーを連れてくる決意をしたようですね。

パートナー探しに時間を掛けただけあって、悟りを開いたかのようなサンビームと決意のウマゴンは、出会ったばかりであるにも関わらず素晴らしい連携を見せる戦いを見せます。

「あのサンビームという人・・まさしく・・ウマゴンのパートナーだ。それも・・この短い間にあんなにも強く、深く、結びついている!!!」

清麿も驚くその連携で、ついに本の無い清麿・ガッシュが苦戦していた魔物を倒してしまいました。

ですが、そんな心が通っているサンビームでもウマゴンの本名を言い当てることができないのはちょっと面白かったです。(笑)

託された本

魔物の王様を巡る戦いはルール的にどの人間・魔物ペアも基本的には敵同士です。

それは清麿・ガッシュペアと志を同じとする仲間ペアも変わりません。

今は仲間同士でもいずれは雌雄を決する必要がある相手なのですね。

だからこそ今巻の清麿がティオにガッシュの赤い本を託すシーンが非常に印象に残っています。

いくら仲間とはいえ、ティオが裏切ったりすることはないのか、そしてティオが本を守り切れない可能性はないのかと、冷静に考えれば二重の意味でリスクのある行為ですからね。

それでも一切の躊躇いを見せずに清麿がティオにガッシュの赤い本を託したのは、つまりは二重の意味でティオを、大海恵・ティオペアを信頼していたからなのではないかと思います。

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(「金色のガッシュ!!」125話より)

実際、清麿の信頼は正しく、ティオはその信頼に応えようと必死になっています。

そんなティオの姿は個人的に、『金色のガッシュ!!』作中全体を通してもトップクラスに印象に残っているかもしれません。

シェリーの仇敵

ナゾナゾ博士はシェリー・ブラゴペアにも1000年前の魔物に対抗するべく声を掛けていたようですが、黒幕であるロードことゾフィスはシェリーの仇敵です。

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(「金色のガッシュ!!」127話より)

ゾフィスだけは自分たちの手でと考えているシェリーは、1000年前の魔物たちと戦おうとするナゾナゾ博士にかけた言葉。

ロードにだけは手を出すなというセリフの迫力が凄まじいですね。

魔物との戦いでブラゴの援護がなくても立ち回れる姿からは、他の魔物のパートナーの人間とは一線を画する決意と努力が現れているような気がします。

守る王

今巻で初めて出会った大海恵・ティオペアとリィエン・ウォンレイペアですが、実は清麿・ガッシュペアの仲間になった人間・魔物ペアの中でも、清麿やガッシュが明確に「一緒にやさしい王様を目指そう」と誘いをかけたのはこの二組だけだったように思います。

そんな共通点のある二組の人間・魔物ペアですが、考えてみればこの二組にはもう一つ共通点があるのが興味深いですね。

その共通点とは守るということ。

ティオの得意とする呪文は守ることに特化したものばかりですし、ウォンレイは清麿・ガッシュの仲間の中では最も戦闘向きというか、剛腕な感じではありますが、清麿・ガッシュが誘いをかける前から目指していたのは守る王というもの。

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(「金色のガッシュ!!」133話より)

玄宗・ツァオロンペアでの戦いでは、両ペアお互いに守ることを彷彿とさせるシーンが多かったような気がします。

特に、ウォンレイがこの戦いで見せた守る姿はなかなかに素晴らしいものだったと思います。

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(「金色のガッシュ!!」134話より)

「ウォンレイ! 私を弟子にして!」

そんなウォンレイの姿に触発されたティオが、ウォンレイに弟子入りを志願するのですが、守る王を目指すウォンレイに守ることに長けたティオが触発されるという構図が興味深いですね。

どちらかといえば好戦的な性格に見えるティオですが、守る姿に触発されるということはやっぱり、それなりに本人の性格というか資質にあった技として守る技が多いのかもしれないと思いました。

いたずらがバレた清麿

石板編に入ってから、どちらかといえばシリアスなシーンが多くコメディ的なシーンは控えめになっていますが、それでも『金色のガッシュ!!』という作品にはシリアスとコメディのバランスが秀逸な作品。

シリアスな雰囲気を壊さない範囲で絶妙なギャグを挟んでくれます。

どこかで見たことのあるような魔物。パムーンとの戦いでは・・

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(「金色のガッシュ!!」138話より)

パムーンが清麿が石板の謎を調べるために色々試していた石板の魔物であることが明らかになります。(笑)

清麿に悪意はありませんが、知らなかったとはいえおかしな動けない石板の時代に色々いたずらされてしまった形となるパムーンは大激怒しています。

個人的にもかなり好きなシーンなのですが、考えてみれば一体何話越しなんだってくらい壮大なギャグでしたね。(笑)

やさしい王様への決意

1000年前の魔物のスタンスは意外と千差万別ですが、例えば清麿・ガッシュを助けたレイラも含めて再び石にされてしまうことに恐怖を覚えている点は共通しています。

「わかるか・・千年もたった魔界で、オレ達はさびしく漂わなくてすむんだ・・」

パムーンもまた再び石になることへの恐怖があるのは同じですが、ゾフィスが約束した魔界での地位もまたゾフィスに協力する理由になっているようですね。

確かに、考えてみれば再び石にされなかったところで、1000年もたった魔界に戻って居場所があるのかどうかって不安は絶対にあります。

「お主はもう怖がらなくてよい!!! 石にも、千年たった魔界にも!!!」

そんなパムーンに、1000年たった魔界に誰も知る者がいないなら自分が友達になるのだとガッシュは言います。

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(「金色のガッシュ!!」140話より)

パムーンにとってみればガッシュの言葉は気休めにしか聞こえなかったようで、それならばゾフィスにだって勝って王になれるのかとガッシュに問いかけるパムーン。

それに対するガッシュの決意めいた強い目に揺らぎつつあるパムーンという構図が何か良いですね。

「なる」のではなく「ならねばならぬ」というガッシュも格好良いです。

「なる」という言葉だけでは口だけ感が強くなりますが、「ならねばならぬ」と義務的な決意を口にすることで、本当になれるのかどうかはともかくとして信頼してみたくなる感じがしますからね。

オマケページ(ガッシュカフェ)

今回のガッシュカフェはパティとベルギムE・Oの2人ですね。

う~ん、パティを登場させるなら次巻の方が良かった感が若干ありますが、そういえばこの二人って絶叫系キャラクターということで共通点があったから今回一緒に登場したのかもしれませんね。(笑)

初登場時にケーキを大量に食べていたパティですが、オーダーがロールケーキキャッスルというのがらしい感じだと思います。

「じゃあ私があなたのママになってあげるわよ」

1000年前の魔物でママが死んでしまい(実際には生死不明)、泣きじゃくるベルギムE・Oに、そんなことを言うパティ。

本編中のヒステリックで我儘な性格からはうかがい知れない新たな一面が見られたというような気がします。

総括

いかがでしたでしょうか?

いよいよ盛り上がってきて今巻は見所だらけでしたね。

個人的には清麿がティオにガッシュの赤い本を託して、ティオがそれを必死に守りきろうとするシーンがめっちゃ好きでした。

パムーンとの戦いで改めてガッシュやさしい王様にならねばならないことを主張するシーンも格好良かったと思います。

次巻ではいよいよ石板編のクライマックスが近づいてきます。

まだ石板編のストーリーに本格的に関わってきていないシェリー・ブラゴペアの動向に注目ですね。(次巻のレビューはこちら