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『金色のガッシュ!!(2)』平成最高の激熱バディもの漫画の感想(ネタバレ注意)

 

ガッシュの仲間たちが続々と登場する2巻です。(前巻のレビューはこちら

序盤はガッシュが記憶喪失だったこともあり、『金色のガッシュ!!』がどういう作品なのかということ自体が謎に包まれていましたが、1巻の最後まででストーリーの根本が見え始めてきました。

魔物の王様を巡る戦いという舞台の上で、やさしい王様を目指して戦う清麿・ガッシュペアという構図が出来上がりました。

そして、2巻では今後清麿・ガッシュの仲間となるキャラクターが登場してくることで、ガッシュは必ずしも自分がやさしい王様になろうとしているわけでもないことが明らかになります。

また、フォルゴレ・キャンチョメペアというギャグ要員なのかと思わされるようなペアや、大海恵・ティオペアという非常に可愛らしいペアが登場しますが、激熱のバトル漫画という根本を崩さずにギャグ要素や可愛らしさも強化されてきているような気がします。

考えてみれば、そういうところが『金色のガッシュ!!』という作品の個性であり、凄さなのかもしれませんね。

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本作の概要

前巻でやさしい王様を目指すことを決めた清麿・ガッシュペア。

そんなやさしい王様にはなりそうもない魔物との戦いでは、今まで以上の厳しさを発揮しますが、一方でやさしい王様を目指す清麿・ガッシュペアの仲間となるペアも登場します。

しおり・コルルペアとは良い仲間になれそうな感じでしたが、コルルは自らドロップアウトする道を選んだので仲間にはなれませんでした。

そんなわけで魔物の王様を巡る戦いの中では孤独だった清麿・ガッシュですが、仲間になれるペアも存在するということが明らかになりました。

本作の見所

やさしい王様

前巻でも同じ表題の「本作の見所」を紹介しましたが、大事なことなので二回言いました。(笑)

いや、本当にこのやさしい王様というキーワードが『金色のガッシュ!!』という作品においては根幹というか、もの凄く大事なので。

さて、やさしい王様を目指すことを決めた清麿・ガッシュペアですが、実は自分自身が絶対にやさしい王様になろうとしているわけではないことが今巻で分かります。

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(「金色のガッシュ!!」20話より)

自分がやさしい王様になるというよりは、やさしい王様にはなり得ない思想を持った魔物には絶対に勝たせない。そして、他にやさしい王様になれる魔物がいないのであれば自分がやさしい王様になる。

清麿・ガッシュペアの想いは正確にはこのようなものなのだと思います。

だからなのか、どう考えてもやさしい王様の風格の無い酷い思想を持った人間・魔物ペアにはたとえ相手の方が格上に見えても逃げない姿勢を見せています。

目標が定まっていない状態なら、ひょっとしたら清麿・ガッシュはいったんは逃げ出したりしていたかもしれない状況ですが、それでも立ち向かったのは目標が明確になっていたからなのかもしれませんね。

「フ・・でもまあ、とりあえずあの魔物を王にすることだけは防げたってわけだ」

戦いの後の清麿のセリフも、まさに目標が明確になっているからこそ出てくるセリフなのではないかと思います。

キャンチョメ登場

今まで登場した魔物は大なり小なりみんな強かったですね。

コルルにしても弱い魔物のイメージがありますが、戦う意思が弱いだけで強制的に戦わされている時は強かったです。

そんな中、今回初登場したフォルゴレ・キャンチョメペアは本当に弱かった。

仮にもガッシュを狙ってきた魔物であるにも関わらず、弱すぎて返り討ちに・・なるほどでもなかったという感じです。(笑)

ガッシュ・・なんで、おまえはそんなに強くなったんだ・・? おまえ、僕と同じ落ちこぼれだったじゃないか・・」

どうやら、わざわざイタリアから自分と同じ落ちこぼれであるガッシュをターゲットにやってきたようなのですが、想像以上にガッシュが強くなっていて驚いているようです。

そして、今巻では唐突にやって来て敗北して去っていくに留まるのですが、このフォルゴレ・キャンチョメペアは今後終盤まで清麿・ガッシュペアの仲間となっていきます。

考えてみれば、この初登場の時点でもう少しキャンチョメが強ければ、その脅威から身を守るために清麿・ガッシュペアはフォルゴレ・キャンチョメペアの本を燃やしてしまっていた可能性もあるかもしれません。

弱かったからこそ仲間になったともいえるキャラクターでもあると、そんな風に考えると興味深いですよね。

大海恵とティオのペア

初登場はフォルゴレ・キャンチョメペアの方が先ですが、明確に仲間であると言及されたのは大海恵・ティオペアが最初になります。

ティオもまたガッシュのことを知っている魔物で、ガッシュのことをキャンチョメと同じく弱い魔物であると認識しているようですが・・

「違うよ、ティオ。戦うんじゃなくて、味方になってもらって・・」

大海恵のガッシュに味方になってもらえば良いのではないかという提案には難色を示します。

どうやら過去に魔界では仲良くしていた魔物に裏切られたことで、どんな魔物であっても他の魔物のことを信じられなくなってしまっているようです。

とはいえ、ペアの大海恵との仲は良好で、かなり立場や性格は違うものの清麿・ガッシュペアに次ぐくらいに主人公感のあるペアになっています。

そして、人気アイドルでもある大海恵のコンサート会場にまでやってきたティオを裏切った魔物・マルス

本を燃やそうとするのみならず、大海恵のコンサートまで台無しにしようとする酷い魔物ですね。

しかし、たまたまコンサート会場に来ていた清麿・ガッシュペアによって撃退されてしまいます。

「本当に・・。本当に、あの弱虫ガッシュなの・・!?」

弱虫だと思っていたガッシュの壮絶な戦いぶりに驚くティオ。

しかし、ガッシュがティオを助けた気持ちに嘘は無くても、これは一人だけが王様になれる戦い。だから良い人とかそういうのは関係なく次は自分たちがガッシュと戦う番だと身構える大石恵・ティオペアですが・・

「さ、早くコンサートに!! 急がねえと、ファンが待ってるぞ!!!」

「ウヌ! 私も観るから早くするのだ!!」

ティオたちと戦うそぶりも無く、全ては終わったかのような様子の清麿・ガッシュペア。

敵同士なのに何故戦わないのか?

今まで他の魔物のことは信じないで、敵であると認識して孤独になっていたティオにとってそれは衝撃だったに違いありません。

「お主はいい奴だからだ!! だから戦いたくない!!!」

このまっすぐなセリフ。

単純だけどグッときますね~

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(「金色のガッシュ!!」38話より)

敵同士なのに何故戦わないのかと疑問を呈するティオに、ガッシュは自身の目的がやさしい王様になることであることを宣言します。

そして、ティオであれば仮にガッシュが敗退した場合でも代わりにやさしい王様になってくれるかもしれないと、そういう想いを口にします。

ガッシュの望みが「やさしい王様になること」なのではなく、「やさしい王様が誕生すること」なのだということは、フェインとのやり取りで想像できたところですが、ここで明確に語られるわけですね。

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(「金色のガッシュ!!」38話より)

そして、そんなガッシュの想いを理解したティオは、初めてのガッシュの仲間となります。

たった一人しか勝者がいないはずの魔物の王様を巡る戦いにおいて、本来であれば他の魔物は仲間になり得ないはずで、ティオの考えにも間違えは無かったはずです。

もっとメタいことを言うと、主人公である清麿・ガッシュペアに勝利を目指させないわけにもいかないはずなので、普通に考えたら孤独な戦いが待っていたことだと思います。

それを「やさしい王様が誕生すること」という勝利とニアリーイコールな目標を持たせることによって自然に他の魔物でも仲間になれる状況が作り出されているのが興味深いところですよね。

今まで孤独だったティオにとって、ガッシュの存在が救いとなったことは間違いなさそうですが、実のところ清麿・ガッシュペアにとっても志を同じくする仲間ができたことは救いだったのかもしれません。

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(「金色のガッシュ!!」38話より)

そして、初登場時はどこか張り詰めた様子を隠し切れていなかったティオですが、このエピソードのラストでは安心したように眠っています。

セリフも無い眠っているだけの一コマでしかないのに、ティオの想いがひしひしと伝わってくる素晴らしい一コマですよね。

オマケページ(ガッシュカフェ)

今巻のガッシュカフェはティオとコルルの2人ですね。

金色のガッシュ!!』に登場する二大魔物のヒロインといっても過言ではない2人なのではないでしょうか?

コルルのリタイアは早いですが、やっぱり何度も思い起こさせるシーンがある魔物という意味では断トツですからね。

そんな2人の家族構成とともに両親兄弟のキャラデザが公開されているのが興味深いです。

というかティオの父親でかすぎ。(笑)

そして、よくガッシュを始めとする仲の良い魔物の首を絞めているシーンの描かれるティオですが、その握力は150kgあるようです。恐いですね~(笑)

「そういえばティオ。よく公園のスミの木に夢中になって砂をぶつけてなかった?」

また、ティオの黒歴史っぽい何だかよくわからない行動をコルルが無邪気な感じに呼び覚ますという感じが面白かったです。

総括

いかがでしたでしょうか?

ギャグ要員のフォルゴレ・キャンチョメペアは、今巻の時点ではそこまで仲間になったという感じではありませんが、ヒロイン枠である大海恵・ティオペアに対しては初めて明確に仲間なのだと言及されています。

それが38話目のことなので、考えてみればヒロイン枠であり最初の仲間の登場という重要なイベントにしては意外と遅いような気がしますが、『金色のガッシュ!!』の場合はベストタイミングだったのではないかと思います。

仲間という意味では、清麿とガッシュがペアとして成立してく過程。

そして自分たちの置かれている魔物の王様を巡る戦いという状況の把握。

最後にやさしい王様という目標の設定。

そこまでをじっくりと描いた上で、ようやく他の仲間の登場といった重要なエピソードが描かれ始めているのだと考えると、大海恵・ティオペアの登場の遅さも頷けますね。

ヒロイン枠であれ最初の仲間であれ、普通は1~2話目、遅くても数話目くらいには登場するものだと思いますが、このようやく出会えた感じが『金色のガッシュ!!』の良さでもあると思います。

そして、登場したのは仲間だけではありません。

現時点では清麿・ガッシュにとって伝聞でしかありませんが、ガッシュに似た魔物の存在が示唆され始めています。

このガッシュに似た魔物は、『金色のガッシュ!!』という作品の中においてもかなり重要な立ち位置のキャラクターなので、今後の動向にも注目したいところですね。(次巻のレビューはこちら