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『金色のガッシュ!!(13)』平成最高の激熱バディもの漫画の感想(ネタバレ注意)

 

ゼオン戦が開幕する13巻です。(前巻のレビューはこちら

ファウード編もクライマックスが近付いてきましたね。

クライマックスが近いだけでまだまだこれからですが、個人的にはこの13巻の内容が連載当時から非常に強く印象に残っています。

清麿の復活、その後のロデュウとの戦闘シーンは、『金色のガッシュ!!』の戦闘シーンの中でもトップクラスに印象に残っているかもしれません。

また、初期からガッシュに似た魔物として登場していたものの、ずっと謎めいた魔物として不気味さを放っていたゼオンの正体、併せてガッシュの出自が明らかになる点にも注目ですね。

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本作の概要

ファウードを魔界に帰す装置を守る戦い。

そして、ついにゼオンの元にたどり着いたガッシュたち。

清麿不在の中奮闘するガッシュの仲間たちですが、ゴデュファの力で強くなった魔物を相手に大苦戦します。

そんな中、モモンがついに復活した清麿の気配を感じ取り、時間稼ぎに希望を見出します。

復活した清麿が駆け付け、戦えるようになったガッシュは今までにない大きな力を発揮し、今まで大苦戦していたロデュウすら圧倒します。

そして、ついにゼオンとの戦いが始まり、ゼオンの正体、そしてガッシュの出自が明らかとなります。

本作の見所

本当のコンビネーション

エリー・アースペアとサウザー・カルディオペアは、ファウードを魔界に帰す装置を守る戦いで共闘します。

ファウードの体内魔物はウォンレイの本が燃やされてしまうほどの強敵ぞろいですが、ファウードを魔界に帰す装置を破壊しようとする心臓の体内魔物もまた、かなりの強者であるエリー・アースペアとサウザー・カルディオペアの2ペアでも苦戦しています。

また、お互いが前に出ようとしてコンビネーションは最悪。エリーとサウザーで戦いの最中に口論を始めてしまうありさまでした。

そんな状況では勝てる戦いにも勝てませんよね?

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(「金色のガッシュ!!」242話より)

しかし、エリーはそのことをプラスに捉えます。

なぜなら、今コンビネーションを意識した戦いができていないのであれば、それは未知の力となり得るからです。

共に生き残る。

そしてファウードを魔界に帰す装置を守り切る。

本心から出たエリーの約束ですが、残念ながらカルディオの本は燃やされることになってしまいました。

しかし、修理は必要なもののファウードを魔界に帰す装置は守られました。

ちなみに、この戦いで印象的だったことが一つあります。

基本的に人間・魔物ペアの戦いで実際に戦っているのは魔物です。

人間パートナー側にも戦いはありますが、前面に押し出されるのはどうしても実際に戦っている魔物ですよね?

ですがこの戦いでは、まるでエリーとサウザーが戦っているように錯覚するほど人間側が戦っている印象が強かったです。

カルディオのように喋らない魔物の戦いではこういうケースは今までにもあったような気がしますが、アースのように喋る魔物以上に人間パートナーであるエリーが戦っている感じが強いのは珍しかったような気がします。

清麿とガッシュが似ている

ついにゼオンのいる部屋にたどり着いたガッシュたち。

謎めいたガッシュと似た魔物であるゼオンとの対面はワクワクしますね。

そういえば例外もありますが、人間・魔物ペアの多くは良い方向にも悪い方向にもどこか似ている所があるような気がします。

清麿とガッシュもそうですが、ゼオンと対面した時のガッシュの反応がリオウと対峙した時の清麿と同じで興味深かったです。

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(「金色のガッシュ!!」245話より)

「ファウードを止めろ」と繰り返すガッシュに、同じくリオウに対して「ファウードを止めろ」と繰り返していた清麿が重なりますね。

奮闘する仲間たち

清麿がこれだけ長期間不在になるのは『金色のガッシュ!!』作中全体を通してもこのタイミングだけですが、清麿がいないと必然的にガッシュも戦えないので他の仲間たちの奮闘が目立つようになってきます。

やっとゼオンの元にたどり着いたガッシュたちですが、ガッシュ自身は残念ながら清麿復活までは戦うことができません。

トリッキーなキャンチョメに防御主体のティオ。モモンも逃げるのが得意で攻撃力が高そうには見えないので、ウマゴンが主力という感じでしょうか?

「一体ずつ集中して消していけ。まずは今化けた、キャンチョメとかいうめんどくさいガキだ。このゴミの処理に1分以上はかけるなよ」

しかし、意外と合理的なゼオンはトリッキーで不確定要素の多そうなキャンチョメを的確に狙いだします。

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(「金色のガッシュ!!」246話より)

こういう時、キャンチョメは逃げ腰になってしまう臆病な性格ですが、一方で仲間のためなら小さな勇気を発揮できる魔物でもあります。

ここにきてその勇気は凄く大きくなってきて、「おびえるためにここに来たのではない」とフォルゴレに呪文を唱え続けるように指示します。

最初、自分と同じく弱いと思わるガッシュを求めて日本に来た頃のキャンチョメの面影はもはやありません・・と言いたいところですが、臆病な性格はそのままに勇気を振り絞っているだけで本質は変わっていません。

だからこそ、キャンチョメの勇気って格好良く見えるのかもしれませんね。

そして、ティオもまた頑張っています。

ほとんど守りに特化した能力なので局面を打開する決定打にはなり得ませんが、迫力だけは攻撃役のウマゴンやキャンチョメ以上です。

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(「金色のガッシュ!!」247話より)

考えてみれば、この戦いは日本へと向かうファウードを止める「守り」の戦いであるとも言えます。

日本を絶対に壊させないというティオの気迫は凄まじく、チャージル・サイフォドンで強敵ロデュウを相手に大きなダメージを与えていますね。

そんなわけで、今までになく頑張っている清麿・ガッシュの仲間たちですが、それでも強敵相手に勝利の糸口が掴めません。

ゼオンに至っては未だに高見の見物ですからね。

清麿の気配

「絶望的だな。いい表情をしている。お前達もやっとオレを喜ばせてくれるピエロになったじゃないか・・」

ウマゴン、キャンチョメ、ティオの3体が奮闘むなしく敗れ、残るは清麿不在のガッシュと逃げることが得意なモモンのみ。

もはや有効な攻撃手段すら無いガッシュたちは、ゼオンの言う通りピエロになってしまったのかもしれません。

しかし・・

「僕の耳には今、希望の鐘が鳴り響いている!!! 清麿の鼓動という希望の鐘が!!! ゼオンを倒し、世界を救う、希望の鐘だ!!!」

どうやらモモンは清麿の復活を察知しているようで、そのことに希望を見出しているようです。

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(「金色のガッシュ!!」251話より)

ファウードに突入してからの清麿の活躍はモモンも見てきたところです。

弱虫と言われていたガッシュですが今では間違いなく仲間内のエースですし、清麿もまた精神的な支柱になりつつあることが窺えますね。

また、清麿が復活するとあればモモンの逃げることに特化した能力が生きてきます。

時間稼ぎにはもってこいですからね。

モモンの初登場時には、モモンがこんなに活躍することがあるとは思いもしませんでしたが、正念場と言える重要な局面で最大の活躍を見せてくれました。

最後にはエルを守るために本が燃やされてしまう結果となってしまったのが残念ですね。

清麿の復活

満を持して清麿がついに復活しました。

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(「金色のガッシュ!!」253話より)

この清麿の復活シーン。そして、その後の清麿・ガッシュペアとロデュウの戦闘シーンは、個人的には『金色のガッシュ!!』の中でも最も記憶に残っているシーンかもしれません。

253話。

本当に長い間、主人公の清麿が不在の状況が続いただけあって、その復活話となる253話は連載時に週刊少年サンデーの発売がかなり待ち遠しかった記憶があります。(笑)

「今までの呪文がはるかに強くなったのは確かだ・・」

清麿の心臓が止まった直後に発生したガッシュの異変が関係しているのだと思われますが、今まで3行でザケルと読めていた赤い本が、1ページでザケルと読めるように変化していて、どうやらそれがパワーアップを意味しているようで、ウマゴン、キャンチョメ、ティオが大苦戦していたロデュウをこれでもかというほど圧倒します。

新呪文もいくつも増えていて、かなりカタルシスを得られる痛快なエピソードになっています。

ゼオン戦開幕

復活した清麿・ガッシュペアはロデュウを圧倒し、ついにゼオンとの戦いが始まります。

強敵であることは間違いないゼオンですが、未だに何故ガッシュに対して大きな恨みを抱いているのか、そもそも何者なのかは明らかになっていませんでした。

そして、ここでその答えがでます。

ガッシュ、オレとお前は双子の兄弟だ。生まれた順で、オレが兄になる」

驚きは正直ありません。

双子という答えが最もしっくりくるくらいに似ている魔物ですからね。

やっぱりかというところの方が強いと思います。

どちらかといえば、だとしたら何でガッシュをこんなに恨んでいるのかという方が気になるところですが・・

「「バオウ」の力以外は全く落ちこぼれのお前が、この魔界の王を決める戦いに参加していることだ!!!」

どうやらゼオンは、自分は努力に努力を重ねて魔物の王様を巡る戦いにやっと参加することができたのに、落ちこぼれの弟には「バオウ」という大きな力が与えられていて鳴り物入りで魔物の王様を巡る戦いに参加している。

要は優遇されているように見えたことがガッシュを恨んでいる原因だそうですね。

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(「金色のガッシュ!!」258話より)

そしてガッシュは、自分のせいでゼオンがツライ目に遭わせたことは謝罪した上で、それでも自分がやさしい王様にならなければならないのだと宣言します。

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(「金色のガッシュ!!」258話より)

それに対するゼオンの返しは、ぶっちゃけゼオンの正体以上に衝撃的でした。

ガッシュが憎む戦いたくない魔物を無理やり戦わせることをしている魔界の王が、実はガッシュの父親であることが明らかになりました。

アースの登場時にバオウ・ザケルガが特別な呪文であることが仄めかされた時点で、もしかしたらガッシュには特別な出自があるのではないかという予感はありましたが、ドンピシャで魔界の王の子供だとはさすがに思いませんでした。

オマケページ(ガッシュカフェ)

今回のガッシュカフェはモモンとアースです。

今巻の本編では結構格好良かったモモンですが、忘れてはいけません。

こいつは作中一番のスケベです。(笑)

パンツのコレクションを自慢げに見せびらかし、「手にとって見ていいんだよ」とアースをそそのかすモモン。

満更でも無さそうな様子でパンツに手を出そうとするアースに対して冷たい目を向けるエリーという構図が面白いですね。(笑)

それにしても、ウェイトレス姿のエルとエリーが可愛らしいです。

総括

いかがでしたでしょうか?

いよいよファウード編も次巻でクライマックスです。

少しネタバレになりますが、ゼオンガッシュの関係性は最後の最後に修復されることになります。

散々悪役として君臨していたゼオンを、最後にはガッシュの兄らしい形で描かれる美しいラストはとても秀逸なので、『金色のガッシュ!!』作中全体を通してももっとも注目したいところだと思います。(次巻のレビューはこちら